Excelでセルの値を残したまま、画面や印刷物では空欄(非表示)にしたい場合があります。このような場合、セルの書式設定の表示形式で、ユーザー定義に「;;;」(3 つのセミコロン)を設定すると、セルの内容を非表示にすることができます。
なお、利用時の注意点は以下です。
- セルの書式設定で非表示にしているだけで、値は残っています。
- 「ユーザー定義の書式設定」でセルの内容を非表示にできることを知らない方とExcelファイルを共有する場合、「セルの値があるのに非表示になってしまう」と戸惑うことになり、利用者に説明が必要となることがあります。
内容:
セルの内容を非表示にする手順
手順は次のとおりです。
- セルの値を非表示にしたいセルを選択します。
- 右クリックして「セルの書式設定」を選択します。
- 「表示形式」タブを選び、「ユーザー定義」をクリックし、「種類」フィールドに「;;;」と入力し、「OK」をクリックします。
これで、選択したセルの内容が非表示になります。セルの内容はそのまま残りますが、表示されなくなります。
「;;;」(3 つのセミコロン)で非表示となる理由は、表示形式をセミコロンで区切り「正の値 ; 負の値 ; ゼロの値 ; テキスト」で指定しており、それぞれ空欄になっているというものです。
この方法は、セル値を表示または非表示にする - Microsoft サポート でも説明されています。
具体的な設定例
以下は、設定例です。
このとき、セルの書式設定は次のようにしています。
次の事例は、文字列だけを非表示にした事例です。ユーザー定義にて「0;-0;0;」を設定しています。
このように、ユーザー定義の書式を工夫すると不要な処理を削減できる可能性が高まります。例えば、条件付き書式と組み合わせて、次のような表も可能です。
以上、Excelでセルの内容を非表示にするユーザー定義の書式設定例でした。