Excelの表で負の値を見やすく整えたいとき、マイナス記号の位置を左寄せで揃える方法があります。桁数の異なる数値が並ぶと、マイナス記号の位置がバラついてしまい、表全体の視認性が低下しがちです。そんなときに使える、表をすっきり見せるテクニックです。
内容:
なお、確認のExcelは「Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2508)です。
アウトプットイメージ
既定の設定では下図B列のように「"-"(マイナス記号)」と数値が混在し、マイナスが強調されません。
「セルの書式設定」で分類「数値」の「負の数の表示形式」を変更することで、下図D列のようにマイナス記号を"▲"で強調することは可能です。しかし、この方法では桁数によってマイナス記号の位置がバラつくため、整った表示になりません。
そこで、下図F列やH列のように、負の記号を左寄せで揃え、数値は右寄せにすることで、記号と数値の間に空白を設け、表の視認性を高めます。
この事例では、マイナス記号を視覚的に強調するため、”▲”を使用しています。
この表示は、Excelのセルの書式設定で「ユーザー定義」の書式を指定することで実現できます。セルの値自体は「‐」のままなので、計算式への影響はなく、そのまま数値として利用できます。

作成手順:セルの書式設定でマイナス記号を左寄せにする
- 合計欄のセルを選択
- 右クリック → [セルの書式設定]
- [表示形式] → [ユーザー定義]を選択し、種類欄に以下を入力してOKで確定
#,##0;"▲"* #,##0

これで設定は完了です。冒頭のアウトプットイメージのとおり、表示されます。
書式の説明
設定したユーザー定義書式「#,##0;"▲"* #,##0」の構成は次のとおりです。
- #,##0:数値をカンマ区切りで表示します。小数は表示されません。
- ;:セミコロンは書式の区切り記号で、1つ目が正の値、2つ目が負の値の表示形式を指定します。
- "▲":負の数の先頭に「▲」記号を表示します。これはマイナス記号の代わりとして視覚的に強調するためのものです。
- "* "(アスタリスク+スペース):スペースを繰り返して表示し、次の項目(数値)を右寄せにするというExcel独自の書式記号です。
この "* " によって、「▲」がセルの左側に固定され、数値が右側に寄るように見えます。つまり、記号と数値の間に空白が入り、視認性が高まるというわけです。
その他の事例
マイナスを赤字で強調したい場合
上記はマイナスも黒色のフォントです。赤色のフォントにしたい場合は次のようにします。
#,##0;[赤]"▲"* #,##0
パーセントの表示形式の場合
パーセンテージの表示形式において、負の値を「▲」記号付きで左寄せに表示する場合は以下です。
0.0%;"▲"* 0.0%
このようにユーザー定義の書式を活用すると、記号(▲)を左寄せで揃え、数値は右寄せにすることで、記号と数値の間に空白を設け、表の視認性を高めることができます。
固定の文字列"合計"を表示する場合
上記の類似事例で、ユーザー定義書式を活用してセル内に文字列と数値を表示させることで、レイアウトを整える方法もあります。
以上、Excelでマイナス記号を左寄せで揃えて視認性アップする事例でした。