「複数のPDFを1つにまとめたいけれど、専用ソフトの導入に制限がある」
──そんな業務環境でも、Windows 11に標準搭載されているPower Automate Desktop(PAD)を使えば、PDFを結合できます。
PADは自動化ツールのため、単なるPDF結合にとどまらず、他の業務にも応用できる点が特長です。
なお、動作確認したツールは「Power Automate Desktop」(version 2.67)です。
内容:
PDF結合をPower Automate Desktop(PAD)で行うメリット
PADを使ってPDFを統合することには、単に「無料」という点以上のメリットがあります。
- 完全無料: Windowsの標準機能なので、追加費用は一切かかりません。
- ソフト不要: 新たなソフトのインストールが制限されている職場でも、標準ツールなので安心して利用できます。
- ミスが減る: 手作業でファイルを並べ替えて結合する手間がなくなり、順番間違いなどの人的ミスを防げます。
生成AIによる結合と比較した強み
最近では生成AIを使ってPDFを結合する方法もありますが、PADには次のような強みがあります。
- 生成AIはファイルをクラウドへアップロードする必要がありますが、PADはローカルPC内で処理が完結するため、社外秘の文書も安全に扱えます 。
- 大容量ファイルへの対応:PADはローカルPCの性能に依存するため、重いPDFファイルの処理にも利用しやすいです。
3分でできる!PDF結合の手順
事例の前提
- 2つのPDFを結合します。
- 結合したいファイルを選択画面で指定し、出力先を指定すると「MergedFile.pdf」という名前で結合した新しいファイルを作成します。
なお、Power Automate Desktopを起動したことがある場合は、サンプルを実行するだけなので数十秒で可能です。
手順
1.Power Automate Desktop(以下、PAD) の起動
Windows 11には標準でインストールされているので、
画面下の検索窓で「power automate」とすれば表示、起動できます。
2.サンプルから「PDF自動化」を選択する
PADの起動後、ホーム画面の「サンプルを利用して開始する」から「すべて表示」をクリックします。

「PDF自動化」にサンプルとして登録されているフローが表示されます。「2つのPDFを結合する」「PDFからテーブルを抽出する「PDFから画像を抽出する」などのサンプルがあります。

3.「2つのPDFを結合する」の「▷(再生)」ボタンをクリック
「▷(再生)」ボタンをクリックすると、
結合したいファイルを選択し、続いて出力先を指定します。
すると、「MergedFile.pdf」という名前で結合されたPDFが作成されます。


以上で、出力先に「MergedFile.pdf」という名前で結合した新しいファイルが作成されます。
参考情報(デスクトップにショートカット作成など)
なお、上記のようにサンプルをそのまま実行するだけでも利用できますが、次のような使い方も可能です。
- 「デスクトップにショートカット」から起動を用意
- ファイル名を都度指定や、自動化処理のカスタマイズ
などをしたい場合は、以下手順で自分のフローとします。
サンプルのフローを「編集」または「コピーを作成する」で作成されるフローを修正、保存し、「自分のフロー」として保存します。

以上、無料のWindows標準機能(Power Automate Desktop)でPDFを結合する方法でした。