Excelの表で同じ値が続く場合、セルを結合して表をわかりやすく見せたいとき、ピボットテーブルを活用してレイアウト調整する方法です。
内容:
🔖本記事は、【Excel】ピボットテーブル活用テクニック集の一部です。
なお、確認のExcelは「Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2501)です。
アウトプットイメージ
下図左側のように同じ値が続く場合、情報量を減らしたわかりやすい表とするため、ピボットテーブルで下図右側の表のように変更します。
他の実現方法には、【Excel】セルを結合せずに「条件付き書式」で見やすい表に一括変換 などがあります。
ピボットテーブルでレイアウト調整する主なメリットは、レイアウトに制限はありますが条件付き書式よりも設定しやすいことかと思います。
実施手順
1.元データの準備
対象の元データを準備します。
2.ピボットテーブルの設定
通常のピボットテーブルの同様、設定します。
各項目は「行フィールド」に設定します。他のフィールドには何も設定しません。
このピボットテーブルをベースに、修正していきます。
この時点で画面イメージ等が違う場合は、以下もご覧ください。
3.ピボットテーブルでのレイアウト調整
(1)総計欄の削除
この事例の目的では、総計欄が不要なため、削除します。
方法は次のとおりです。
- ピボットテーブルの表内をクリック後、メニューの「ピボットテーブル分析」ー「オプション」をクリックし、「ピボットテーブルオプション」の設定画面を表示します。
- 表示後、「集計とフィルター」タブで「行の総計を表示する」のチェックボックスを外します。
(2)ピボットテーブルの展開ボタンを非表示にする
この事例では、ピボットテーブル内のアイテムの展開や折りたたみをする「+/- ボタン」は不要なので、削除します。
方法は、ピボットテーブルの表内をクリック後、メニューの「ピボットテーブル分析」ー「表示」タブで、「+/- ボタン」をクリックして非選択状態とします。
(3)背景や罫線の設定をする
背景や罫線などを調整します。
ピボットテーブルの表内をクリック後、メニューの「デザイン」タブをクリック、「ピボットテーブル スタイル」からデザインを選択します。
シンプルな表にしたい場合はは、下図のクリアを選択します。
以上で下図の状態となります。
補足説明と注意点
(1)連続する値が非表示にならない場合の対応
上記のアウトプットイメージのように、連続していた値が非表示になっていない場合は、ピボットテーブルの表内をクリック後、メニューの「ピボットテーブル分析」ー「フィールドの設定」で、「アイテムのラベルを繰り返す」のチェックを外します。
(2)重複する項目があると、1行に集約されます
ピボットテーブルの機能を利用した方法のため、重複する項目があると1行に集約されます。そのため、用途によってはピボットテーブルでのレイアウト調整が手間であったり、困難なケースがあります。
その場合は、次の方法などが選択肢となります。
(3)「ピボットテーブル スタイル」の修正について
冒頭のアウトプットイメージは「ピボットテーブル スタイル」で「新しいピボットテーブルスタイル」から作成しています。
(4)ピボットテーブルを活用したレイアウト調整の事例
ピボットテーブルの値フィールドに文字列をそのまま表示することも可能です。
以上、Excelでセルを結合せずにピボットテーブルでレイアウト調整する事例でした。