
PowerPointには、図やスライドをSVG(スケーラブル ベクター グラフィックス形式)として保存する機能があります。
今回は、どの要素がベクター要素として出力できるのか確認した備忘録です。
内容
確認のPowerPointは「Microsoft® PowerPoint® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2603)です。
検証した前提条件
- PowerPointのスライドに、各要素(表、グラフ、SmartArt、画像)を配置します。
- その後、「エクスポート(もしくは名前を付けて保存)」からファイルの種類を「スケーラブル ベクター グラフィックス形式(*svg)」として保存します。

SVGに変換できた要素
以下の要素は問題なく変換できました。
- 表
- PowerPointで作成したグラフ
- SmartArt
- 図形、テキスト
SVG上では、
<path>
<rect>
<text>
といったベクター要素として出力されます。後編集もしやすい状態で出力できました。
(参考)出力状況の確認結果
検証用スライドをSVGに変換後、確認のため再度PowerPointに挿入し、図形変換を行った結果が以下です。図形のパスが多い箇所は、SVG形式に変更できていた箇所です。
※この変換は確認目的のみで、実務上の意味はありません。

上記処理の方法は、【PowerPoint】SVG形式のファイルを図形に変換する方法と活用メリット - shikumika’s diary で紹介しています。
変換できなかった要素:画像
画像(JPEG画像、PNG画像)は挙動が異なります。これらは、ベクター化されません。
これらは、SVGないで次の形式になります。
href="data:image/jpeg;base64,......"
これは外部参照ではありません。画像の中身をbase64形式で文字列化し、SVGファイル内に直接埋め込んでいる状態です。画像データがそのまま入っています。
Excelで作成したグラフをPowerPointに挿入した場合
PowerPointでは、Excelで作成したグラフを貼り付けて使うことも多いです。
前述のとおり、PowerPointで作成したグラフはベクター形式に変換できましたが、Excelから貼り付けした場合の挙動を確認しました。
検証した貼り付け方法(6種類)
Excelで作成したグラフについて、PowerPointのスライドに次の形式で挿入しました。
- Microsoft Excel グラフオブジェクト
-
Microsoft Office グラフィックオブジェクト
-
画像(SVG)
-
図(PMG)
- 図(JPEG)
- 図(拡張メタファイル)

ベクター形式で出力できたもの ✅
PowerPointからSVGエクスポートしたとき、ベクター要素として保持されたのは次の2つです。
- Microsoft Office グラフィック オブジェクト
- 画像(SVG)
これらは、<path> や <text> に分解されました。その他は、ベクター分解はされず、画像として埋め込まれていました
(参考)出力状況の確認結果
前述と同様に、SVG変換後のファイルを再度PowerPointに挿入し、図形変換して確認しました。図形のパスが多い箇所は、SVG形式に変更できていた箇所です。

まとめ
今回の確認結果は次のとおりです。
- 表・SmartArt・図形・テキスト → ベクター形式で出力される
- PowerPointで作成したグラフ → ベクター形式で出力される
- Excelグラフ・画像→ base64画像として埋め込まれる
以上、PowerPointでSVGエクスポートしたときの仕様を確認した結果でした。