Wordでは、「値の貼り付け(書式なし)」に対応するショートカットキーとして、「Ctrl+Shift+V」が標準機能として利用できるようになりつつあります。
しかし、一部のバージョンではまだこのショートカットが割り当てられていない場合があります。
そのような環境で、Wordの編集時に「値の貼り付け(書式なし)」をする機会が多い場合は、「Wordのオプション」画面で、独自のショートカットキーを登録するのが便利です。
なお、Wordの「Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2508)では、「Ctrl + Shift + V 」が既定で「値の貼り付け(書式なし)」(PasteTextOnly)に割り当てられており、利用できました。
以降の説明は、Wordで「Ctrl+Shift+V」が利用できないバージョンを利用している方や、ショートカットキー登録の手順を知りたい方に向けた内容です。
内容:
Wordのショートカットキー登録
Wordのオプションでリボンのユーザー設定を開く
「ファイル」-「オプション」-「リボンのユーザー設定」をクリックします。
画面下部にショートカットキーの「ユーザー設定」ボタンがあるので、クリックします。

キーボードのユーザー設定画面で、ショートカットの登録
- 画面左上側の「分類」欄で「すべてのコマンド」を選択します。
- 画面右上側の「コマンド」欄で「PasteTextOnly」を選択します。
- 画面右下側の「割り当てるキーを押してください」欄の枠内を選択後、キーボードでCtrl+Shift+Vのキーを押します。
- 「割り当てるキーを押してください」欄に「Ctrl+Shift+V」が表示されたら、画面左下の「割り当て」をクリックします。
- 「現在のキー」欄が次のように「Ctrl+Shift+V」と表示されたら設定完了です。

以上で、Wordでも値の貼り付け(書式なし)Ctrl+Shift+Vのショートカットキーが利用できます。
参考情報:値の貼り付け(書式なし)のショートカットキーなど
Excelは標準機能にある
Excelは、Microsoft365のバージョン 2308 (ビルド 16731.20170)以降、標準機能で値の貼り付け(書式なし)がCtrl+Shift+Vで可能になっています。
PowerPointは標準機能になく、「Ctrl+Shift+V」の登録はできない
「Microsoft® PowerPoint® for Microsoft 365 MSO」 (バージョン 2407)では、値の貼り付け(書式なし)のショートカットキーは標準で設定されておらず、「Ctrl+Shift+V」をショートカットキーとして登録する方法は見つかりませんでした。
ショートカットキーとして「クイックアクセスツールバー」に登録してALTキーと併せた方法はありますが「Ctrl+Shift+V」をショートカットキーの登録はできないようです。
なお、PowerPointで「Ctrl+Shift+V」は「Ctrl+Shift+C」と組み合わせて、書式のコピー、貼り付けのショートカットキーです。
複数のデータを繰り返し貼り付け「Windows+V」が便利
値の貼り付け(書式なし)のショートカットキーではありませんが、複数のデータを繰り返し貼り付けなら「Windows(ロゴのキー)」+「V」が便利です。
貼り付け時、「テキストとして貼り付け」も選択できます。
以上、Wordの値の貼り付け(書式なし)で、Ctrl+Shift+Vのショートカットキー登録でした。