Microsoft Listsは、ルックアップ列(参照列)を使用し、簡易的なリレーションシップが可能ですが、標準の仕様では「選択肢」は参照の対象外です。
間接的ですが、数式を利用することで選択肢を表示可能だったので備忘録です。
内容:
アウトプットイメージ
前提として、ルックアップ列(参照列)では、【Microsoft Lists】ルックアップ列で、リスト リレーションシップの作成に記載のとおり、使用可能な列は「1 行テキスト」「数」「日付と時刻に関する数式」「参照 (単一値)」です。
そのため、この事例では下図のように数式の値を使用して「選択肢」を表示します。
具体的には、TransactionData(下図の下側)で選択肢を数式を用いて「1行テキスト」に変換しておき、MasterData(下図の上側)から参照しています。
実施手順
1.「列の追加設定」の数式で、「選択肢」を「1行テキスト」に変換
リスト設定への編集画面で「列の追加設定」の数式に対象の「選択肢」の列を挿入します。「この式から返されるデータの種類」は「1行テキスト」とします。
この事例では、「区分データ」という列名で、区分という列名の「選択肢」を1行テキストに変換しています。
2.「参照」で作成した「1行テキスト(選択肢を変換した値)」を指定
上記手順1で作成した「1行テキスト(選択肢を変換した値)」を指定します。
下図のように「選択肢」の列は表示されませんが、「1行テキスト(選択肢を変換した値)」の列は指定可能となっています(事例では、「区分データ」)。
これで設定は完了です。間接的ですが、数式を利用することで参照可能になっています。以上、Microsoft Listsの参照列で選択肢を表示する方法でした。