ExcelのVLOOKUP関数の改良版であるXLOOKUP関数は、特定の条件に合う最後の値(最終行)を抽出することも容易です。これまでのVLOOKUP関数を使用する方法では通常、最初に一致する値を返すため、最後の値を抽出するには工夫が必要でした。
XLOOKUP関数を使用すると、簡単に最後の値を抽出可能です。
内容:
動作確認のExcelは「Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2411)です。
アウトプットイメージ
下図では、左側にある表のC列で、セルF4に入力した値を検索し、最後に一致した行の値を抽出しています。
数式の説明
XLOOKUP関数の基本構文は次のとおりです。
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り配列, [見つからない場合], [一致モード], [検索モード])
[検索モード]では、「-1」を指定すると、末尾の項目から逆方向に検索を実行します。つまり、表の最初からみると、最後に一致する値を検索します。
これにより、特定の条件に合う最後の値を簡単に抽出することができます。
具体的には、前述のアウトプットイメージでセルF8に次の数式が入力されています。
=XLOOKUP(F4,C2:C12,D2:D12,,0,-1)
このようにXLOOKUP関数では、従来のVLOOKUP関数では難解となる数式が簡素化できます。
その他のXLOOKUP関数の活用等は、以下をご覧ください。
以上、Excelで条件に合う最後の値(最終行)を抽出する方法でした。