shikumika’s diary

日々の事務作業で手間なことを簡単にできる仕組み(自動化、方法など)、困ったことの解決方法を調べた備忘録

【Power Query】ヘルパークエリがある場合のデータソース変更方法

PowerQueryの利用場面で、データソースを変更したいことは比較的多く、【Power Query】データソースの変更方法が基本的な操作です。

他にもデータソースを変更する方法はありますが、ファイルを結合するクエリでヘルパークエリが存在する場合、データソースの変更には次の注意点があります。

  1. ヘルパークエリが存在する場合は「サンプル ファイル」にもソースの情報が含まれる

  2. 修正は、「データ ソースの設定」から基本的に実施する。
    (もしくは「データ ソース設定」)

上記2の理由は、次の2つ方法でデータソースの修正範囲が異なるためです。理解すると当たり前の挙動ですが、慣れていないと注意が必要です。

・「データ ソースの設定」から修正
・適用したステップの「ソース」から修正

なお、ヘルパークエリがない場合は、どちらでも同じような挙動になります。

しかし、PowerQueryの初心者で「ヘルパークエリ」が存在するかが不明な場合は、「データ ソースの設定」から基本的に実施することを知っておいた方が良いと思います。

 

具体的には次のとおりです。

使用のExcelは「Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2309)です。 

データソース変更でエラーの発生

ファイルを結合するクエリでヘルパークエリが存在する場合、データソースの場所が変更になると、Power Queryエディターでは次のようなエラーメッセージになります。

'サンプル ファイル' クエリでエラーが発生しました。DataSource.NotFound: File or Folder: フォルダー 'C:\Users\aaa\bbb\*' が見つかりませんでした。

エラーの画面イメージは次のとおりです。

この事例では「売上サンプルファイル」の前に””がついています。

'サンプル ファイル' クエリでエラーが発生のメッセージ

データソースのエラー例

なお、このエラーの発生時にいくつかのクエリをエディターで閲覧すると、次のように「サンプル ファイル」クエリや、「サンプル ファイルの変換」クエリにも””がつくケースがあると思います。

「サンプル ファイル」クエリや、「サンプル ファイルの変換」クエリにも⚠が表示

データソースのエラー例(⚠が3か所)

このケースでは””が3か所に表示されていますが、ソースの修正が必要なのは次の2箇所です。

・「その他のクエリ」フォルダ内にあるクエリ

・「サンプル ファイル」

ただし、修正作業は「データ ソースの設定」から一度に2箇所を修正できます

また、””がついている「サンプル ファイルの変換」は、「サンプル ファイル」が修正されるとエラー解消されます。

参考:ヘルパークエリにもソースの情報が含まれている

次のように「サンプル ファイル」クエリの「適用したステップ」の「ソース」にデータソースの情報があります。

「サンプル ファイル」にもソースの情報がある

「サンプル ファイル」の状況

データソースの変更手順

修正は、「データ ソースの設定」(もしくは「データ ソース設定」)から基本的に実施します。

「データ ソースの設定」からの修正であれば、一度に関連するソースを修正できます。もし、各クエリの「適用したステップ」の「ソース」から修正すると、当該クエリのデータソースのみ修正となるため、基本は「データ ソースの設定」から修正します。

「データ ソースの設定」は、次の方法で起動します。

「データ ソースの設定」の起動

Excelの画面から、またはPowerQueryエディターから起動します。

Excelの画面から起動する場合

「データ」-「データの取得」-「データ ソースの設定」をクリック

「データ」-「データの取得」-「データ ソースの設定」をクリック

「データ ソースの設定」の起動(Excelの画面から)
PowerQueryエディターから起動する場合

「ホーム」-「データ ソース設定」をクリック

「ホーム」-「データ ソース設定」をクリック

「データ ソース設定」の起動(PowerQueryエディターから)

データ ソースの変更

前述の手順で「データ ソースの設定」を起動すると、次の画面が表示されます。

「ソースの変更」をクリックし、データソースを指定します。

これで設定完了で、再度読み込みをすることでデータが更新されます。

ソースの変更をクリック

データ ソース設定

補足説明

今回、「データ ソースの設定」から修正を説明しましたが、適用したステップの「ソース」から個別に指定しても動作します。

次の相対パスにする方法の場合は、該当のデータソースの記載場所を修正します。

shikumika.org

 

以上、Power Queryのファイルを結合するクエリでヘルパークエリがある場合のデータソース変更方法でした。

(参考)ヘルパークエリを理解するためのポイント

ヘルパークエリの詳細を把握したい方は、以下をご覧ください。

shikumika.org