Power Automate Desktopのフローを作成時、他のフローでも利用したいアクションは共通処理としてパーツ化しておくと、効率的にフローを作成できます。
目的や状況によりますが、当該フローでしか利用しないような繰り返し処理は「サブフロー」が便利ですが、いくつかのフローで利用するフローは、新しいフローでパーツ化して、「Desktop フローを実行」で呼び出すと便利です。
内容:
確認のツールは「Power Automate Desktop」(version 2.46.163.24194)です
「Desktop フローを実行」アクション
「Desktop フローを実行」アクションは、当該のデスクトップフローから、他のデスクトップフローを呼び出し、結果を受け取る処理が可能です。
入出力変数とあわせて利用することで、汎用性の高いパーツ化が可能です。
具体的には、次のようなイメージです。
1.汎用的な処理のフローに入出力変数を追加する
通常のフローと同様に作成後、他から呼び出しで利用される変数を入力変数、他に出力する変数を出力変数として設定する。
設定は、編集画面の右側の「入出力変数」の欄で、「+」マークをクリックして設定できる。
入出力の変数は通常のフローの作成後でも、事前でもよく、作成がしやすいタイミングで設定する。
なお、入力変数は既定値も設定できるので、既定値を利用して単独でフローが実行できるかも確認できる。
入出力変数の詳細については以下の変数の説明ページにあります。
2.他のフローから「Desktop フローを実行」で呼び出す
編集画面の左側の「フローを実行する」の中にある「Desktop フローを実行」アクションを追加する。
「Desktop フローを実行」の設定画面は次のように上記1で設定した入力変数と、受取の変数名を設定できる。
なお、入出力変数は、呼び出される側のフローに設定があれば良い。
参考情報
Microsoftの説明ページは次のとおりです。
共通処理を「Desktop フローを実行」で呼び出せるようにパーツ化することでフローの可読性も向上します。可読性の向上には次のリージョンの機能も有効です。
以上、Power Automate Desktopのフローを作成時、他のフローでも利用したいアクションは共通処理としてパーツ化する事例でした。