Power Automate Desktopで「Webページのチェックボックスの設定」をする事例です。kintoneを題材に、入力するWebページを表示、「複数選択フィールド」で選択肢にチェック、保存します。
設定後、セレクタービルダーでUI要素を確認する手順も含みます。
なお、確認したツールは次のとおりです。
Power Automate Desktop（バージョン 2.41.170.24032）
Microsoft Edge （バージョン 121.0.2277.128）
内容：
アウトプットイメージ
この事例のPower Automate Desktopの設定イメージは次のとおりです。
なお、事例のkintoneの場合、事前にログインが必要であるが、説明簡略のためログイン状態でのフローで説明する。
ログイン等の自動化が必要な場合や、初めてPower Automate DesktopでWeb操作をする場合は、以下を参考にする。
設定手順
１．Microsoft Edgeを起動、入力ページの表示
Power Automate Desktopの編集画面で、画面左側にある「ブラウザ自動化」メニューの中から「新しいMicrosoft Edgeを起動」アクションを追加する。
入力ページは、kintoneで該当ページの「レコードを追加する」をクリックした時のURL（例：https://●●●●●●/●/edit）を設定する。
２．Webページのチェックボックスの設定
（１）アクションの追加
Power Automate Desktopの編集画面の左側にある「ブラウザ自動化」メニューの中から「Web入力フォーム」－「Webページのチェックボックスの状態を設定します」アクションを追加する。
（２）複数選択フィールドのUI要素を追加
上記画面で「UI要素」右側のプルダウンをクリック後、「UI要素の追加」をクリックし、「UI要素ピッカー」を起動、UI要素を追加する。
事例では、複数選択フィールドで選択肢（"東京店"）のDiv要素を取得している。
以上でWebページのチェックボックスの設定は次のようになる。
UI要素が取得できており、事例はチェックボックスの状態を「オン」に設定している。設定を確認できたら「保存」をクリックする。
３．Webページのボタンを押します（保存のクリック）
上記で基本的な設定は完了済み。
自動化で適切にデータ登録されることが必要なので、画面左側にある「Webフォーム入力」メニューの中から「Webページのボタンを押します」アクションを追加する。
前述手順と同様にkintoneの入力ページにある「保存」ボタンのUI要素を追加、設定する。
補足説明（セレクタービルダーでUI要素の確認）
今回の事例で、「複数選択フィールド」のUI要素は次のように確認できます。
（１）UI要素の編集画面（セレクタービルダー）の表示
（２）セレクタービルダーでUI要素の設定を確認
今回の事例では、”東京店”という選択肢を抽出しているが、要素としてはId=":82"で指定している。”東京店”という名称ではないので入力フォームの設定変更などでIdと東京店の組み合わせが変更になるときは注意が必要です。
（３）UI要素の指定について
特定の選択肢をチェックするだけ（事例であれば、”東京店”であるId=":82"を常に選択）であれば、以上の設定で通常は動作可能です。
ただし、他の選択肢も選択する自動化フローを作成したい場合やWebページ側での要素変更に対応するため、UI要素の指定方法を少し修正した方が汎用的に使用できます。
以下は、特定の文字列を含むUI要素を指定する事例を記載しています。
以上、Power Automate Desktopで「Webページのチェックボックスの設定」をした事例でした。
