kintoneのアクセス権の設定例として、レコード毎のステータスで閲覧者を変更する方法です。ステータスは、「ドロップダウン」のフィールドで変更します。
利用場面の一例として、「ドロップダウン」で”作成中”を選択しているときは自分だけ「閲覧・編集・削除」ができ、”公開”を選択したら関係者も「閲覧」できるようにするがあります。
内容:
アウトプットイメージ
下図のように、「状態」フィールドに、「作成中・公開」の区分があります。「状態」フィールドの値と「作成者」及び「関係者」というユーザーフィールドを使用して、閲覧者を変更します。
具体的には、
・「状態」フィールドの値が「公開」のとき、
作成者は「閲覧・編集・削除」、関係者は「閲覧」ができる
・「状態」フィールドの値が「作成中」のとき、
作成者のみ「閲覧・編集・削除」ができる
という状態です。
要は、作成中は自分だけが「閲覧・編集・削除」ができるが、公開になったら関係者も「閲覧」できるようにする設定です。
なお、この事例は、【kintone】アクセス権の設定例(レコード毎に閲覧者を設定)に「状態」フィールドを追加した事例です。
上記状態からアクセス権を設定したイメージが下図です。
ユーザー「D」でログインしています。
この事例では、「状態」フィールドが「公開」の場合、「関係者」フィールドに「D」があるレコードが表示されています。
設定内容
この事例の設定内容は、下図のとおりです。
「レコードの条件」と設定内容は上から順に次のとおりです。
1行目.「状態」フィールドの値が「公開」を含むときのアクセス権を設定
作成者「閲覧・編集・削除」、関係者は「閲覧」ができる。Everyoneのチェックは全て外す。
2行目.すべてのレコードに対するアクセス権を設定
作成者のみ「閲覧・編集・削除」ができる。Everyoneのチェックは全て外す。
設定の理解で、ポイントとなるのは、
同じレコードに対するアクセス権は、上の行の設定が優先される。
というkintoneの仕様です。
上記画面で「すべてのレコード」に対するアクセス権の設定よりも、「状態」フィールドの値が「公開」を含むときのアクセス権の設定が優先されます。
なお、上記の設定内容でイメージが持てない場合は、少し簡易な以下の事例から確認した方がわかりやすいと思います。
以上、kintoneでアクセス権の設定例(レコード毎に閲覧者を設定)でした。
その他の設定例は、【kintone】アクセス権の設定事例まとめに記載しました。