kintoneにはWebhookという機能があり、kintoneのアプリでレコード追加や編集があると、その内容を外部に通知することができます。
この機能と、PowerAutomateの「インスタントクラウドフロー」の「Teams Webhook 要求を受信したとき」というトリガーで、Teamsのチャットに投稿する事例です。
なお、PowerAutomateのライセンスは「Power Automate for Office 365」です(Microsoft 365 Business Standard を利用しています)。
kintoneの契約プランが、ライトコースの場合はWebhookを利用できません。
内容:
アウトプットイメージ
設定した「kintoneのアプリ」にレコード追加がされると、Teamsの指定したチャネルに次のようなメッセージを投稿します。
kintoneにレコードが追加されました
https://xxxxxxxxxx.com/k/158/
なお、シンプルな事例として、本事例のメッセージ内容は固定です。
追加設定することで、通知内容を可変(レコード内容等を投稿内容に含む)にすることも可能です。
設定手順
PowerAutomateと、kintoneで設定します。PowerAutomateは2アクションの設定だけです。
1.PowerAutomateの設定
(1)新規作成で「Teams Webhook 要求を受信したとき」のトリガーを選択
PowerAutomateの「新しいフロー」の作成で、「インスタントクラウドフロー」をクリックする。
フロー名は適当な名称(事例では、kintoneの通知)とする。
「このフローをトリガーする方法を選択します」では、「Teams Webhook 要求を受信したとき」というトリガーを選択し、「作成」をクリックする。
「Teams Webhook 要求を受信したとき」というトリガーで「作成」をクリックすると、次の画面になる。
(2)「Teams Webhook 要求を受信したとき」のパラメーター変更
kintoneからのWebhook要求を受信する場合は、「フローをトリガーできるユーザー」を「誰でも」に変更する。「自分のテナントのすべてのユーザー」のままの場合、kintoneからのWebhookが受信できない。
変更後の画面イメージは次のとおり。
この時点では、フローの保存ができないため、「HTTP URL」は生成されていない。
(3)「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」のアクション追加
「アクションの追加」で「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」を追加する。
パラメーターは投稿したいチャットやチャネル、メッセージを指定する。
この事例では、以下の設定としている。
投稿者: フローボット
接続先:Channel(TestTeamのkintoneというチャネルを指定)
Massage:(リンクの挿入で、kintoneアプリのURLを設定)
(4)Webhookの「HTTP URL」の取得
上記3の手順後、「保存」をすると、上記手順2で設定した「Teams Webhook 要求を受信したとき」のパラメーターに「HTTP URL」が生成されている。
この「HTTP URL」をkintoneに設定するため、コピーをする。
2.kintoneの設定
(1)アプリの設定画面でWebhookの「追加する」をクリック
レコード追加の通知を実施したいアプリの設定画面で、Webhookの「追加する」をクリックする。
Webhookの設定画面が不明な場合は、以下も参考にする。
(2)「Webhook URL」等を設定する
「Webhook URL」に、上記1(4)で取得した「HTTP URL」を設定する。
”https://”は設定画面で事前に記載があるので、重複しないように気を付ける。
「レコードの追加」にチェックし、Webhookを有効、保存する。
最後に、アプリの更新も必ず実施する。
これで設定は完了です。
kintoneにレコードを追加すると、冒頭のアウトプットイメージのとおり、Teamsに投稿されます。
以上、kintoneでTeamsのチャットに通知(Webhookで連携)でした。