PowerPointの図形作成機能を使用し、アプリのアイコン作成ツールとして活用する方法です。
Windows標準の画像編集ソフト「ペイント」では、描画した図形やテキストの再編集ができません。しかし、PowerPointならデザインの修正が容易です。そのため、作成したアイコンの一部を修正したい場合にも便利です。
普段からPowerPointを利用している方には特にお勧めです。
内容:
確認のPowerPointは「Microsoft® PowerPoint® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2408)です
アイコンのサイズ設定
作成するアイコンのサイズは、「スライドのサイズ」で、「ユーザー設定のスライドのサイズ」で指定します。
アイコンサイズの指定例
作成したいピクセルに「0.02646」を乗じた値がcmでの設定値です。
例えば、
96pxの場合: 2.54cm (計算: 96×0.02646)
180pxの場合: 4.763cm (計算: 180×0.02646)
と入力します。
ピクセル変換の補足説明
PowerPointのデフォルトの解像度が96dpi(1インチ当たりのドット数)です。よって、次の計算となるので、前述の0.02646を乗じています。
センチメートル=ピクセル数 × 2.54cm/Inch ÷ 96dpi
アイコンの画像を作成し、スライドを画像として保存する
PowerPointで図形やイラストの挿入、背景の設定などでアイコンの画像を作成します。
作成後、以下の情報を参考に「1 つのスライドを画像として保存する」を実施します。
なお、アイコンのようなシンプルな画像は保存形式はPNGの方が鮮明さが保たれると思います。JPEGで鮮明さが気になるようならPNG形式で確認します。
作成時の注意点
画像や文字はシンプルに
作成するアイコンの画像サイズ(指定する「ピクセル(Px)」)によりますが、複雑な画像や小さな文字は不向きです。
デザインを詳細に作りこむ前に、仮のデザインをPNG形式などの画像に保存して「どの程度なら期待する鮮明さで表示できるか」を確認後、作成するのが良いと思います。
作成できる最小サイズと、ピクセル指定の注意点
PowerPointで設定できる最小サイズは96pxです。
スライドのサイズ指定時、幅や高さの欄は、cm表示の場合は「2.54cm以上」を指定する必要があります。
また、「ピクセル(Px)」でサイズ指定することは可能ですが、PowerPointが単位を「cm」に変換する時、期待する値になりませんでした。
例:120px未満では変換されなかったり、”120px”と入力すると2.54cmに変換されたり(2.54cmは96px)
PowerPointの設定変更で、正しく変換できるかもしれませんが、期待するサイズでないときは設定値が適切かを確認します。
96px未満に設定する場合
PowerPointで設定できる最小サイズは96pxなので、96px未満に設定したい場合は「PowerPointで作成した画像」を他の画像編集ソフト(「ペイント」など)で縮小します。
以上、PowerPointをアプリのアイコン作成ツールとして活用でした。