kintoneの通知は、レコードの追加や編集、コメント追加などがあったときユーザーに伝える便利な機能です。
効果的な活用のためには、kintoneの通知について
- 「すべて」通知と、「自分宛」通知の違い
- 誰に、どのようなタイミングで送信されるのか
を理解しておくことがポイントです。
なお、通知設定を利用ユーザー(「アプリ管理者」でないもの)が確認することはできませんでした。「アプリの説明」に記載や、「アプリを管理するアプリ」を作成して通知設定を確認できるようにしておくと良いです。
内容:
通知の基本
通知の基本や設定、活用方法の詳細は次の資料がわかりやすいです。
kintone 便利に使おうガイドブック Vol.09 通知
https://kintone.cybozu.co.jp/material/pdf/kintone_guidebook_vol09.pdf
通知は便利ですが、利用状況によっては通知の量が増えて情報が埋もれる懸念がでてきます。そのため、「すべて」通知と、「自分宛」通知があるということ、その違いを理解しておくことが重要です。
上述のガイドブックにも記載がありますが、「自分宛」通知は、画面上部の「通知」アイコンに受信した通知の数が表示されます。
詳しくは以下でご確認ください。
詳細: 「自分宛」通知と「すべて」通知の違い | kintone ヘルプ
アプリ作成者が知っておきたい通知設定
誰に、どのようなタイミングで送信されるのか
アプリを作成する人は、「自分宛」通知と「すべて」通知の違いを理解したうえで、
・レコードを追加したとき
・「レコードの条件通知」の条件を満たしたとき
などで、「自分宛」通知と「すべて」通知がどのように送信されるのかは知っておいた方がよいです。
例えば、「レコードを追加したとき」の通知で、「自分宛」の通知をするためには、は、レコードのフィールドに「ユーザー選択 ・ 組織選択 ・ グループ選択」のいずれかを設定しておく必要があります。
そのため、レコードの追加時、フィールドの設定をせずに「自分宛」の通知をしたいときは、「レコードの条件通知」を活用します。
レコードを追加の補足説明
上記kintoneヘルプに記載の「アプリの条件通知」の「レコード追加」が有効な、次のユーザー」に関する説明部分の補足です。
「アプリの条件通知」の「レコード追加」が有効というのは、下図③に該当する部分のことです。
そして、この設定でのポイントは、
- 「ユーザーを追加」(下図①)は「すべて」通知
- 「フォームのフィールドを追加」(下図②)は「自分宛」通知
で、設定方法によって通知の種類が違うということです。
この仕様であることは何でも「自分宛」通知になることを避けるため妥当と思いますが、仕様を理解しておかないと運用を誤ることになります。
参考: [アプリの条件通知]アプリへの操作を条件にした通知を設定する | kintone ヘルプ
レコードの追加時、「レコードの条件通知」を活用
レコードの追加時、フィールドの設定をせずに「自分宛」の通知をしたいときは、「レコードの条件通知」を活用します。
「レコードの条件通知」は、すべてのレコードが該当するような条件を設定します。
具体的には、以下のページが参考になりました。
利用者が通知設定を確認できるようにする
記事作成時点で、通知設定を利用ユーザー(「アプリ管理者」でないもの)が確認することはできませんでした。
便利な通知ですが、利用していると誰に通知されているのかを確認したい場面が時折あります(都度、宛先指定しないといけないのか、自動で通知されているのかを確認したい場面など)。
そのため、「アプリの説明」に記載や、「アプリを管理するアプリ」を作成して利用者が通知設定を確認できるようにしておくと良いです。
個人的にはkintoneアプリの引き継ぎのためにも「アプリを管理するアプリ」で、アクセス権や通知の設定画面(スクリーンショット)を保存し、各アプリから参照できるようにしておくのがお勧めです。
参考情報
情報が埋もれないように「フロー情報とストック情報」の理解
kintoneで情報が埋もれないように「自分宛」通知で必要な情報を発信します。
kintoneで「自分宛」の通知のみを表示した時の画面の見え方
「自分宛」通知のみを中心に確認した場合でも、次の画面のように、
「すべて」通知を「自分宛以外の通知に未読があります。」のメッセージで気づくことはできます。
以上、kintoneの通知設定の基本と、設定を確認できるようにアプリ管理でした。