shikumika’s diary

日々の事務作業で手間なことを簡単にできる仕組み(自動化、方法など)、困ったことの解決方法を調べた備忘録

【Power Automate】「セレクター'○○'を含むフォームフィールドが見つかりません」のエラー対応例

Power Automate Desktopで、WEBページのデータ処理の自動化で処理を実行すると「セレクター '○○' を含むフォーム フィールドが見つかりません」のエラーが発生。エラー内容と対応例の備忘録。

内容:

エラーの内容

Power Automate Desktopの実行で「セレクター '○○' を含むフォーム フィールドが見つかりません」のエラーが発生。

このケースでは、7行目のアクションが強調されており、7行目でエラーが発生していることがわかる。

「セレクター '○○' を含むフォーム フィールドが見つかりません」のメッセージ

エラーの発生画面

エラーの詳細には、セレクタービルダーを起動し、

  • [修復] オプションを選択して UI 要素のセレクターを修復
  •  UI 要素のセレクターの属性、値、使用するオペランドを手動で変更

などを試すようメッセージが表示されている。

なお、使用のツールは次のとおり。

Power Automate Desktop(バージョン 2.41.170.24032)

Microsoft Edge (バージョン 121.0.2277.128)

対応内容

1.UIタブより、セレクタービルダーの起動

UIタブより、当該エラーの対象と思われるUI要素を選択、編集をクリックする。

前述エラー画面で、7行目のアクションでエラーが発生していることが把握できているので、当該のアクションで使用しているUI要素を選択している。

画面右側のUI要素タブをクリック、UI要素の一覧から選択、編集している

UI要素を選択、編集のイメージ

上記で編集をクリックすると、次のセレクタービルダーが起動する。

UI要素とセレクターのプレビューが表示されており、事例ではInput text要素のId属性の値の一致を条件にUI要素を選択している。

UI要素とセレクターのプレビューが表示されている

セレクタービルダーの画面イメージ

2.指定するUI要素を修正する

上記のセレクタービルダーの画面上部に「修復」や「テスト」があり修復も可能。

ただし、何度も修復が必要なケースはUI 要素のセレクターの属性、値、使用するオペランドを手動で変更を検討する。

具体的には、UI要素の指定を完全一致にするとWebページの状態で修復必要だが、部分一致等にすることで適切にUI要素を指定できるケースがある(今回はこのケース)。

(1)Microsoft Edgeの「開発者ツールで調査する」でUI要素を確認

UI要素は、Microsoft Edgeの「開発者ツールで調査する」でも確認可能。

下図のようにWebページの当該箇所をクリック、右クリックで「開発者ツールで調査する」を選択する。

Webページの当該箇所を右クリックして表示

Microsoft Edgeの「開発者ツールで調査する」の表示

UI要素が表示されている

「開発者ツール」での確認例
(2)UI要素の修正

この事例では、Id属性の値を一部の数値だけにすることで、部分一致で適切にUI要素を指定できそうであった。

そのため、次のようにセレクタービルダーで、演算子を部分一致にし、値を修正した。

完全一致

セレクタービルダーの修正イメージ

以上でエラーが解消し、適切に実行できた対応例でした。