shikumika’s diary

日々の事務作業で手間なことを簡単にできる仕組み(自動化、方法など)、困ったことの解決方法を調べた備忘録

【Power Query】空のクエリからテーブル作成(#tableの活用)

Power Queryで、Excelの表からではなく「空のクエリ」からテーブルを作成する方法です。数式がシンプルとなりやすいテーブル関数#tableを活用した事例です。

活用場面としては、PowerQueryの利用目的上、簡易なマスタテーブルを「Excelの表」とは別で持ちたい場面などです。

#tableの基本知識

テーブル関数#tableの基本構文は、次のとおりです。

#table(columns as any, rows as any) as any

出典: #table - PowerQuery M | Microsoft Learn

実施手順

「空のクエリ」の作成

「空のクエリ」を起動します。起動方法はいくつかありますが、以下はPowerQueryエディターの画面左側([クエリ] ペイン)の領域を右クリック、「新しいクエリ」ー「その他のソース」ー「空のクエリ」の順にクリックした事例です。

「新しいクエリ」ー「その他のソース」ー「空のクエリ」のクリック

「空のクエリ」の起動方法

数式バーに入力

数式バーに、#tableの基本構文で入力します。

例えば、都道府県と順序のテーブルを作成したい場合は、数式バーに以下を入力します。

= #table({"NO","都道府県"},{{1,"北海道"},{2,"青森県"},{3,"岩手県"},{4,"宮城県"},{5,"秋田県"},{6,"山形県"},{7,"福島県"},{8,"茨城県"},{9,"栃木県"},{10,"群馬県"},{11,"埼玉県"},{12,"千葉県"},{13,"東京都"},{14,"神奈川県"},{15,"新潟県"},{16,"富山県"},{17,"石川県"},{18,"福井県"},{19,"山梨県"},{20,"長野県"},{21,"岐阜県"},{22,"静岡県"},{23,"愛知県"},{24,"三重県"},{25,"滋賀県"},{26,"京都府"},{27,"大阪府"},{28,"兵庫県"},{29,"奈良県"},{30,"和歌山県"},{31,"鳥取県"},{32,"島根県"},{33,"岡山県"},{34,"広島県"},{35,"山口県"},{36,"徳島県"},{37,"香川県"},{38,"愛媛県"},{39,"高知県"},{40,"福岡県"},{41,"佐賀県"},{42,"長崎県"},{43,"熊本県"},{44,"大分県"},{45,"宮崎県"},{46,"鹿児島県"},{47,"沖縄県"}})

入力のイメージは次のとおりです。

#tableの基本構文で、都道府県順序の数式を入力している

数式バーに入力イメージ

テーブルの作成結果

アウトプットイメージは次のとおりです。

#tableの結果

空のクエリからテーブル作成のアウトプットイメージ

以上、Power Queryで、空のクエリからテーブル作成(#tableの活用)の事例でした。