PowerPivot(Excelの標準機能)は高機能なデータ分析ツールで、マトリクス表の作成にも役立ちます。特に、文字列を連結できるCONCATENATEX関数を活用すると、通常のピボットテーブルでは作成が困難なマトリクス表も作成できます。
例えば、次のようにピボットテーブルの中に、文字列をそのまま表示したり、列を結合した文字を表示することができます。
上記は、CONCATENATEX関数でできることを理解する目的で、少しだけ複雑なことをしてみた結果の備忘録。
横方向で2つのフィールドの文字列を連結したり、縦方向に改行での連結が可能です。具体的な数式サンプルは次のとおりです。
=CONCATENATEX('範囲','範囲'[店舗名]&" : "&'範囲'[獲得ポイント]&" pt","
")なお、”範囲”は、この事例でのテーブル名です。
また、CONCATENATEXでは、連結時に昇順、降順の設定なども可能。
毎月更新されるような元データから、簡易なマトリクス表を都度更新しているような業務に適していると思います。
ただし、周囲にはPowerPivotを活用している人がまだ少ないので、凝った集計等をして業務が属人化しないように注意しながら利用が必要です。
CONCATENATEX関数の区切文字に改行文字を使用する方法の詳細は、以下に記載しています。
CONCATENATEX関数を使用することで、通常のピボットテーブルではできない柔軟なデータの結合や表示が可能となり、分析や報告業務の効率化が可能です。
新QC七つ道具の1つである「マトリックス図法」による分析などで役立つと思います。
参考
CONCATENATEX関数を使用せず、PowerPivotでマトリクス表を作成する方法は以下です。
上記のCONCATENATEX関数の事例で使用したExcelファイルを「note」で販売しています。
24時間以内であれば、返金申請が可能ですので、上記の手順で不明な場合や、実際に動作しているファイルを確認したい場合などにご利用ください。
以上、PowerPivotのCONCATENATEX関数を活用したマトリクス表作成事例でした。