Excelの「条件付き書式」でAND関数を活用し、複数条件を設定した事例です。各セルの値が一つ上のセルと一致した場合に書式設定する方法は、【Excel】セルを結合せずに「条件付き書式」で見やすい表に一括変換で紹介しました。
この方法の場合、下図左側のような表の場合、下図中央のように枠がずれて期待する結果が得られません(セルC6とC7の値が一致するため)。
AND関数を活用して複数条件を設定することで、下図右側のような表も一括で作成可能です。レイアウト表現の幅が広がります。
AND関数の活用例
次のように、AND関数を用いて複数条件を設定できます。
事例の前提
この事例は、各セルの値に応じてセルを結合せずに「条件付き書式」で見やすい表に一括変換するものです。詳細は以下でご確認ください。
活用例
「新しい書式ルール」の作成時、書式設定で選択した範囲のアクティブなセルがB3であるとします。
この状態で数式に、
=AND(B3=B2,A3=A2)
と、相対参照で入力します。
これは、
- 各セルの値が一つ上のセルと一致する
- 各セルの左側の値と、その一つ上と一致する
のAND条件が一致したときにTRUEとなります。
TRUEの場合、「事例の前提」の説明と同様に、「フォント」を薄い青色、罫線の上端をなしに設定した場合、次のようになります。
セルC6とC7が一致しているが、セルB6とB7が一致しないため、条件がFALSEの書式となっていることがわかります。
なお、フォントの色を背景と同じ白色すると、見た目上は非表示となります。
以上、Excelの「条件付き書式」でAND関数を活用し、複数条件を設定する事例でした。