shikumika’s diary

日々の事務作業で手間なことを簡単にできる仕組み(自動化、方法など)、困ったことの解決方法を調べた備忘録

【Word】「ファイルにフォントを埋め込む」を解除すると、他のファイルへの影響は?

Wordに非搭載のフォントを利用したので重くなったファイル、「ファイルにフォントを埋め込む」の設定を外してWordファイルを軽くしたい。 でも、他のファイルや今後の作業に影響が出ないか気になる——今回はこの疑問についての備忘録です。

前の記事: 【Googleドキュメント】Wordに変換すると容量が激増する原因と、フォント変更で解決する方法 - shikumika's diary では、容量削減の対策のひとつとして「フォント埋め込みの解除」を紹介しました。 本記事では、この操作の影響範囲を掘り下げます。


内容:

確認のWordは「Microsoft® Word for Microsoft 365 MSO」 (バージョン 2604)です。

結論:「この文書のみ」なら、他のファイルへの影響はゼロ

設定を変えるとき、適用先が「現在開いているファイル」になっていれば、変更内容は当該ファイルの中にだけ保存されます。過去に作ったファイルも、今後作るファイルにも影響はありません。

「埋め込みを削除する場合は、[ ファイル > オプション ] ダイアログ ボックスの [埋め込み] 設定をオフにして (前述の) ファイルを保存できます。」

出典:カスタム フォントを埋め込む利点 - Microsoft サポート

この方法は、Word 文書のファイル サイズを小さくするために試す方法としてMicrosoft サポートでも推奨されています。

出典:Word 文書のファイル サイズを小さくする - Microsoft サポート

なお、既定値は「ファイルにフォントを埋め込む」のチェックはオフとみられますが、 GoogleドキュメントからWordに変換したファイルではオンになっている場合があります。

影響範囲はスコープの選択で決まる

設定画面には適用先(スコープ)の選択があります。

適用先 影響するファイル
この文書のみ(初期値) 現在開いているファイルだけ
すべての新規文書 今後新しく作るファイルのみ

どちらを選んでも、すでに存在するファイルには影響しません。

「すべての新規文書」を選ぶと、変更内容がWordのひな形ファイル(Normal.dotm)に書き込まれます。ただしこれも、既存ファイルをさかのぼって書き換えるものではありません。

容量削減が目的であれば、スコープは「この文書のみ(現在開いている、ファイル容量を削減したい対象のファイル)」のままで操作するのが安全です。

「すべての新規文書」ではなく、当該ファイルを選択している
Wordのオプション画面(保存)のイメージ

解除後に起きること・起きないこと

起きないこと

  • 他のファイルへの影響: ない(前述のとおり)
  • 元のファイルの内容変更: Word搭載のフォントに変更済みであれば、テキスト・図・レイアウトはそのまま

起きること(注意点)

  • フォントが相手環境にない場合、レイアウトが崩れる可能性がある

解除後にそのファイルを他の人に送ると、相手のパソコンに同じフォントが入っていない場合は、別のフォントに自動置換されてレイアウトが変わることがあります。

フォントの種類 相手環境での表示 解除の判断
MS明朝・MSゴシック、游明朝・游ゴシック、BIZ UDゴシックなどWindows標準フォント 崩れない そのまま解除してOK
Google Sans・Robotoなど非標準フォント 崩れる可能性あり 先にフォントを置き換えてから解除する

Google Sansなど非標準フォントが残っている場合は、Ctrl + H(検索と置換)でWindows標準フォントに一括置き換えしてから、埋め込みを解除してください。この手順は前の記事の「対策②」に詳しく掲載しています。

参考:【Googleドキュメント】Wordに変換すると容量が激増する原因と、フォント変更で解決する方法 - shikumika's diary

まとめ

  • 「この文書のみ」の操作は、他のファイルに影響しない。
  • 「すべての新規文書」を選んでも、既存ファイルは変わらない。 影響するのは今後新しく作るファイルだけだ。
  • 解除後のリスクは「フォントが相手環境にあるかどうか」だけ。 Windows標準フォントを使っていれば問題ない。
  • 非標準フォントが残っている場合は、フォント置き換え→埋め込み解除の順で操作する。

以上、Wordで「ファイルにフォントを埋め込む」を解除すると、他のファイルへの影響があるのかについて調べた備忘録でした。