shikumika’s diary

日々の事務作業で手間なことを簡単にできる仕組み(自動化、方法など)、困ったことの解決方法を調べた備忘録

AIで変わるPDF編集!UPDF2.0で翻訳機能の操作事例

※本記事は、AI搭載PDFエディター「UPDF」のPR記事です。

製品の魅力や機能を実際に使用した視点からご紹介しています。

PDFファイルは、多くの場面で使われる標準的なドキュメント形式です。

従来は「閲覧専用」として使われることが多く、編集にはAdobe Acrobatをはじめとする専用ソフトが必要でした。しかし、これらのソフトは操作がやや難解で、ライセンス費用も高額なものが多いため、誰もが気軽にPDFを編集できる環境とはいえませんでした。

このような中で、UPDFはシンプルな UI で直観的に操作できるPDFエディターとして評価されているツールです。さらに、一度購入すれば追加料金なしで永久に使用可能なプラン(※AI機能は別途)があり、AI機能を付加してもコストパフォーマンスに優れたツールとして位置づけられています。

2025 年 5 月 には、UPDFが新しいバージョン「UPDF 2.0」になり、機能がより強化されています。本記事では、UPDFの主な機能を紹介したうえで、AI機能のひとつである翻訳機能については実際の操作事例を交えてご紹介します。

内容:

なお、確認のUPDFは「UPDF V2.0.2.0」で、Windows11の環境です。

UPDFの主な機能と特徴

基本的な機能

UPDFのページより、基本的な機能は次のとおりです。

📝 PDF内のテキスト、画像、リンクを編集

🔄 PDFを他の形式に変換(Word、Excel、画像など)

🖍️ PDFに注釈を付ける(ハイライト、コメント、スタンプなど)

🔍 PDFをOCRしてテキストを認識(スキャン文書の編集が可能)

📄 PDFページを整理(並び替え、削除、分割、結合など)

参考: UPDF|AI搭載のPDFエディター・アノテーター より抜粋

AI機能

GPT-4.1を搭載しているAI機能で、以下のような高度な操作も可能です。

📚 PDFの要約、翻訳、質問応答

📊 無制限のPDFを同時に分析

❓ 無制限の質問に対するAI回答

💬 最大100のPDFと同時にチャット(オンライン)

☁️ 110GBのクラウドストレージを提供

なお、Adobe Acrobatとの具体的な比較は、機能ごと比較された次の資料でわかりやすく整理されています。

updf.com

PDF翻訳機能の操作事例

生成AIの一般的なメリットとして、要約や翻訳があります。

UPDFでは、PDFの要約/翻訳、PDFからのマインドマップ作成、画像との会話および任意のトピックでAIとのチャットが可能です。

PDFの翻訳は、元のレイアウトとフォーマットを保ったまま、PDF全体を別の言語に翻訳が可能ということで、実際にUPDFで操作してみました。

以下はそのアウトプットです。左側の英文PDFが、右側のようにレイアウトを維持したまま翻訳されています。図中の文字も変換されています。

PDFが、レイアウトを維持したまま英語から日本語に変換されています

UPDF2.0によるPDFの翻訳結果(レイアウトが維持されている)

以降、上記アウトプットの作成手順を説明します。

事例の題材にしたPDF

今回、操作対象(翻訳対象)としたPDFは、元の日本語との比較ができるように、日本語から英訳された「令和6年版情報通信白書(PDF版)の英語版」です。

第3章    デジタルテクノロジーの変遷    第1節 AI進展の経緯と生成AIのインパクト

英語版: https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/eng/WP2024/pdf/01-chap3_sec1.pdf

なお、当該情報の日本語版はこちらです。生成AIに関するテーマの部分を変換してみました。

実施手順

1.UPDFの起動、「AI」をクリック

UPDFを起動すると、次の画面が表示されます。シンプルな画面で一見機能が少ないように感じますが、「ツール」などのメニューをクリックすると、冒頭のUPDFの主な機能と特徴で示した様々な処理が可能です。

この事例では翻訳機能を利用するため、画面下部にある「AI」をクリックします。

シンプルな画面構成です

UPDFの起動画面
2.翻訳対象のファイルを選択

ファイル選択画面が起動するので、翻訳対象のファイルを選択します。

翻訳対象のファイルを選択します

ファイル選択画面
3.右側メニューから「PDF翻訳」を選択、翻訳条件を設定

上記でファイルを選択の結果、PDFが読み込まれます。画面右上側に「UPDF AI」のボタンが表示され、クリックするとメニュー等が表示されます。

メニューの中から「PDF翻訳」を選択し、翻訳言語を日本語に指定、「ページ範囲」「翻訳出力モード」などの翻訳条件を設定し、「翻訳します」をクリックします。

翻訳の設定は以上で、とても簡単です。

翻訳言語を日本語に指定、「ページ範囲」「翻訳出力モード」などの翻訳条件を設定しています

「PDF翻訳」の設定画面

処理中は以下のような画面になり、文書を翻訳中の進捗率が表示されます。

文書を翻訳中の進捗率が表示されます

「PDF翻訳」の処理中画面

なお、AIによる処理にはインターネット接続が必要なようです(これは当然のことと思われます)。

インターネットに接続していない場合に処理を実行すると、「ネットワークエラーが発生しました。しばらくしてからやり直してください。」というメッセージが表示されました。

4.処理結果

次のように、レイアウトを維持したまま、見事に翻訳されました。

レイアウトを維持したまま翻訳されています

翻訳後の画面

今回の操作事例では、AI機能を7日間無料トライアルで試しました。無料トライアルの範囲内で、意図した結果が得られるかを検証可能です。ただし、有料ライセンスがない場合、変換後のPDF保存にはUPDFのウォーターマークが追加されます。

処理結果の補足情報

そもそもの日本語を英訳したときの影響を受けるので単純比較はできませんが、UPDFで翻訳した日本語と、英訳前(原文)の日本語版の文章の比較結果(抜粋)は次のとおりです。

UPDF2.0による翻訳結果

(1) 第1次から第3次AIブームとAIの冬の時代
A 第1次AIブーム(1950年代後半から1960年代):推論と探索の時代。人工知能という用語は、1956年に米国の大学教授J. McCarthyによってダートマス会議で提案された。人工知能の概念が確立され、AIという用語が科学者の間で認知された。1960年代からは、推論と探索に焦点を当てた研究・開発が活発になった。推論は記号を用いて人間の思考過程を表現・実行し、探索は目的を達成するための手順や選択肢を調査し、最適解を見つけることである。

当該情報の日本語版:(英訳前の日本語版)

1 第1~3次AIブームと冬の時代
ア 第1次AIブーム(1950年代後半~1960年代):推論・探索の時代
AIという言葉は、1956年に開催されたダートマス会議にて、アメリカの大学教授であったJ. McCarthyにより提唱された。人工知能の概念が確立し、科学者たちにAIという言葉が認知されるようになり、「推論」と「探索」の研究を中心に1960年代からAIの研究開発が活発化した。「推論」は、人間の思考過程を記号で表現し実行するもの、「探索」は、目的達成のために手順や選択肢を調べ、最適な解決策を見つけ出すもので、解くべき問題をコンピュータに適した形で記述し、探索木などの手法によって解を提示するものである。

なお、微妙な語調や構造の違いはありますが、基本的な内容は示せていると思います。同じくCoPilotで変換した結果はUPDF2.0と同様であり、英訳時の差異が影響しているだけで、翻訳機能には問題がなさそうです。

いずれにしても、UPDFは、レイアウトを維持したまま翻訳できるので、表現の修正が必要な場合も直接編集で簡単に可能なところが魅力です

その他、UPDFのAIアシスタントで可能なのPDFの要約/翻訳、PDFからのマインドマップ作成、画像との会話などの詳細は以下をご覧ください。

updf.com

UPDFのセキュリティポリシー等について

上述のとおり、「UPDF 2.0」はAI機能もある魅力的なツールですが、安全性の考慮も必要なので、セキュリティポリシー等を調べた結果です。

開発企業

UPDFは中国・上海に本社を構えるSuperace Software Technology Co., Ltd. (Superace社)によって開発されています。同社は、PDF編集ツール「UPDF」を主力製品として展開しており、Adobeなども会員になっている Members – PDF Association の企業の一社です。

セキュリティとプライバシー

公式プライバシーポリシーにて、次のような内容が明記されています。

  • GDPRに準拠してお客様のプライバシーを保護すること
    2.7 GDPR
    At UPDF, we are committed to protecting your privacy in compliance with the GDPR. We ensure that:
  • ユーザーがアップロードしたドキュメントはそれぞれの地域にあるデータセンターに保存され、他の地域には保存されないこと。
    4. UPDF Cloud
    Cloud Storage: User-uploaded documents will be stored in data centers located in the user's respective regions, such as US data centers, European data centers, etc., and will not be stored in other regions.

出典: Privacy Policy | UPDF

また、上記に加えて開発元に問い合わせの結果、以下を確認しました。

  • ユーザーデータは、デフォルトでAIモデルのトレーニングには使用されない。
    Is it possible to configure the system so that user-inputted data is not used for AI learning?
    The current configuration is that user data is not used for model training by default.

  • プライバシーポリシーにあるデータ処理地域(region)は「Japan」に設定されている。

所属の企業によってAI活用には制限がある場合があります。そのため、最終的な判断は各社のポリシーを踏まえて確認してください。

updf.com

以上、AI機能を付加してもコストパフォーマンスに優れた「UPDF 2.0」で翻訳機能の操作事例でした。