以前のTeamsにあった「このメッセージを保存」が新しい Teamsにありません。メッセージの保存は、あとで読みたい時や、必要な情報を見つけやすくするために便利な機能でした。現状の代替は、PowerAutomateでLists連携する方法が便利だったので備忘録です。
内容:
確認のMicrosoft Teamsのクライアントのバージョンは49/24080212011です。また、PowerAutomate、Microsoft Lists は、Microsoft 365 Business Basicなどで利用できます。
Teamsの「メッセージ保存機能」(標準)の状況
公式ページによると、Teams でメッセージとファイルを保存する機能について
この保存機能は利用できなくなりました。 ただし、従来の Teams ユーザーは、保存したメッセージとファイルをローカル フォルダーにダウンロードして、新しい Teams で開くことができます。
新しい Microsoft Teams の変更内容 - Microsoft Teams | Microsoft Learn
とあります。その代替機能として以下説明がありました。
新しい Teams に切り替えた後、保存機能の代替として使用できる Microsoft およびサード パーティ製のアプリケーションがいくつかあります。
Microsoft アプリ:
タスク/To Do
Planner
なお、保存した一覧からTeamsのメッセージにリンクを容易にしたい場合は、次のPowerAutomateでLists連携する方法が便利でした。
Teamsのメッセージ保存の自動化例
アウトプットイメージ
Teamsのメッセージの三点リーダーから、「作成した自動化メニュー」(PowerAutomateのフロー)をクリックして実行します。
上記の実行で、選択したメッセージをMicrosoft Listsに追加、保存します。
Microsoft Listsは、事前にタイトル、メッセージ、リンク、ステータスのリストを作成しています。
設定手順
設定手順は次のとおりです。
- Microsoft Listsの作成
- PowerAutomateの設定
詳細な手順は、以下を参考にさせていただきました。
1.Microsoft Listsの作成
一覧にしたい内容をListsで作成します。
この事例では、タイトル(既定の列)、件名、本文、リンク、ステータスにしました。
上記の参考にさせていただいた情報では、送信者の情報もありましたが、変わりにでは、状態を管理する選択肢を追加しています。
2.PowerAutomateの設定
設定の全体像は次のとおりです。
- Microsoft Teamsコネクタの「選択されたメッセージ」のトリガー
- 項目の作成
の2ステップです。項目の作成では、ListsとTeamsで対応する値を設定します。
設定は以上です。
参考ですが、Microsoft Teamsコネクタの「選択されたメッセージ」の詳細は次のとおりです。
実行の注意点
メニューにPowerAutomateのフローが表示されなかった事例と対応
原因不明ですが、作成直後にTeamsのメッセージの三点リーダーから、「作成した自動化メニュー」(PowerAutomateのフロー)が次のように表示されませんでした。
その後、操作しているうちに表示されるようになり、その後は安定して表示されています。事象の再現や検証ができていないですが、状況と対応は次のとおりでした。
このケースで、次の「その他の操作」をクリックすれば、表示されることはあります。
それでも表示されない場合は、「新規アクションを作成」をクリックして、「構成済みのワークフロー」に作成したPowerAutomateのフロー が表示されているかを確認します。
原因不明で何らかの設定誤りの可能性もありますが、フロー自体の設定は適切な認識でも、「構成済みのワークフロー」に作成したフローが表示されないことがありました。
対処方法も不明で、時間の経過で解決できた可能性もありますが改善されたときの前の動作は以下でした。
- 作成したフローを「名前をつけて保存」でコピー保存し、フローを有効にすると、表示されなかったフローが表示されたケース
- インスタントフローの設定完了でのメッセージ「フローが実行可能な状態になりました」の三点リーダーから、「作成した自動化メニュー」(PowerAutomateのフロー)を指定することができたケース(常にではないので、再現性なし)。
「フローが実行可能な状態になりました」の画面イメージ
返信メッセージでの件名取得
この事例では、Listsに件名を転記するフローですが、Teamsが返信メッセージの場合は空欄となります。もし返信メッセージでも件名を取得したい場合は、Teamsコネクタでメッセージの取得が必要で、少し複雑なアクションで実現する方法しかわかりませんでした。改めて考えたいと思います。
以上、Microsoft Teamsで、あとで読みたいメッセージの保存(PowerAutomateでLists連携)でした。