Power Queryでフォルダ内にある複数ファイルを結合するとき、「ファイルの結合」画面に”エラーのあるファイルをスキップする”のチェック欄があります。
このチェック有無による動作の違いの備忘録です。
内容:
なお、確認のExcelは「Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2502)です。
「エラーのあるファイルをスキップする」の設定について
設定画面とメリット
この設定は、フォルダ内にある複数ファイルを結合するとき、「ファイルの結合」画面で表示されます。
「エラーのあるファイルをスキップする」(下図左下)にチェックを入れることで、複数のファイルの中にクエリ設定と異なる形式のファイルが含まれていても、エラーを引き起こす対象ファイルを処理から除外し、エラー回避ができます。
注意点
この方法によりエラーを回避することは可能ですが、読み込まれなかったファイルの情報をアウトプット(クエリの結果)から確認することはできません。
そのため、集計対象のファイルが読み込まれないまま、次の処理をしてしまう可能性があります。
クエリの設定でアウトプットに読み込まれたファイル名の表示や、全体の件数の過去推移を確認するなどして、異常がないかを確認することが重要です。
よって、意図した場合を除き、「エラーのあるファイルをスキップする」のチェックはしない方がよいと考えます。
「適用したステップ」による違い
「エラーのあるファイルをスキップする」のチェック有無によって、クエリの設定の何が変更するのか確認した結果、「適用したステップ」に”削除されたエラー”というステップの有無だけのようです。
下図は、「エラーのあるファイルをスキップする」がない場合のステップです。
下図は、同じ対象データで「エラーのあるファイルをスキップする」にチェックを入れた場合のステップです。
「削除されたエラー」というステップが追加されています。
適用したステップの違いは上記の違いしか確認できませんでした。
よって、「エラーのあるファイルをスキップする」のチェックは外してき、後からエラーをスキップしたくなったときに、エラーを削除するステップを追加すればよいということになります。
以上、Power Queryで「エラーのあるファイルをスキップする」のチェック有無による動作の違いでした。