業務においてフォルダ内にあるファイル状況の把握や記録をする目的などで、Excelにファイル一覧を作成したいときの方法です。
これまでは「コマンドプロンプト」やVBA等を用いる方法が一般的でしたが、一覧作成後にExcelで処理を続けるのであれば、最近のExcelに標準で含まれているPower Queryを活用する方法も効率的です。
内容:
なお、確認のExcelは「Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2502)です。
アウトプットイメージ
Excelで、下図のように指定したフォルダ内にあるファイル名とフォルダパス(サブフォルダ)の一覧表を作成します(作成日や更新日の情報を含むことも可能)。
実施手順
ExcelのブックでPowerQueryを起動してファイル一覧を作成します。
具体的には次の手順です。
1.「データの取得」-「ファイルから」-「フォルダーから」を選択
「データ」タブで、「データの取得」-「ファイルから」-「フォルダーから」の順にクリックします。
2.ファイル一覧を作成したいフォルダの選択
表示されたダイアログボックスで、一覧を作成したいフォルダを選択し、「開く」をクリックします。
3.取得データを確認し、「読み込み」を選択
選択したフォルダ内のファイル情報(名前、拡張子、サイズ、作成日時など)がリスト表示されます。「読み込み」をクリックします。
なお、PowerQueryの操作に慣れていてアウトプットの状態を変更したい場合は、「データの変換」をクリックしてPower Queryエディタに移動します。特定の拡張子(例: .txt や .jpg)のみを抽出したり、表示レイアウトを変更できます。
4.Excelで最終調整
上記手順で読み込みの結果、フォルダ内のファイル一覧がExcelシートに表示されます。
必要に応じて編集します。
PowerQueryに慣れていない場合は、冒頭のアウトプットイメージのように他のシートにコピーして編集します。
このように、Power Queryを利用することで、フォルダ内のファイル一覧を簡単に取得できます。さらに、この方法はフォルダ内のファイル変更にも対応可能で、「更新」ボタンのクリックするだけで、常に最新状態を反映させることができます。
Power Queryについては、以下で簡単な事例を説明しています。
以上、Excelでフォルダ内のファイル一覧を簡単に作成する方法でした。