
kintoneのアプリ設計で、グループに設定した範囲の表示・非表示をアクセス権でコントロールしたいと思い、動作確認した備忘録です。 「非表示になる条件」と「メッセージが出る条件」の違いをまとめています。
内容:
動作確認は、2026年4月時点のkintone(スタンダードコース)です。
動作確認のきっかけ
kintoneでは、ラベルフィールド単体にアクセス権を付与することができません。一方、グループフィールドにはアクセス権を付与できます。 そこで、説明用のラベルをグループフィールドで囲み、アクセス権で制御すれば非表示にできないかと思い、実施しました。
きっかけとなったのは、以下の記事です。「グループフィールドで折りたたむ」方法が標準機能の限界としており、これは今回のアクセス権での代替を試みた結果です。
出典:【kintone】閲覧画面をスッキリ整理!入力・編集用の説明ラベルを非表示にする方法 - shikumika's diary
設定の参考にしたのは、グループ選択フィールドを管理用に追加して動的にアクセス権を制御する以下の方法です。
出典:【kintone】アクセス権の設定例(必須項目にしたフィールドで他者分データを閲覧不可) - shikumika's diary
結果として、グループのアクセス権を使って「同一ログイン者において、入力・編集時と閲覧時で説明ラベルの表示・非表示を切り替える」ことはできませんでした。 よって、閲覧画面をスッキリ整理し、入力・編集用の説明ラベルを非表示にするには、JavaScriptによるカスタマイズが最適との結論になりました。 その理由と、挙動の条件の違いを以下にまとめます。
なお、入力・編集者と閲覧者が常に別である場合なら、説明ラベルの表示・非表示は可能です。
フィールドアクセス権の設定方法は2種類ある
挙動の違いは、アクセス権の「設定方法」によって生まれます。
| 設定方法 | 内容 |
|---|---|
| 静的設定 | 「ユーザー/組織/グループとアクセス権」セクションで、ユーザー・組織・グループを直接指定する |
| 動的設定 | 「フォームのフィールドを追加」ボタンを使い、レコード内のフィールド値を条件にする |
フィールドのアクセス権の公式仕様については、以下を参照してください。
出典:フィールドにアクセス権を設定する - kintone ヘルプ
フィールドのアクセス権の設定時の挙動については、以下の公式トラブルシューティングもご参照ください。
出典:フィールドのアクセス権を設定しているとき、[レコードの詳細]画面に「アクセス権がありません。」と表示される場合と、フィールド自体が非表示になる場合がある - kintone ヘルプ
確認1:静的設定 → 非表示になる
ユーザーやグループを直接指定して閲覧権限を外したところ、権限のないユーザーがレコードを開いた際にフィールドが跡形もなく消えました。
静的設定では「権限者が固定されており、権限者がレコード単位でも固定」であるため、ページ生成の段階からそのフィールドを含まない画面を組み立てるとみられます。
下図の右側上部がその画面イメージです。
ただし、この方法で閲覧できないフィールドは常に非表示となり、入力・編集・閲覧はできません。

確認2:動的設定(「フォームのフィールドを追加」) → 「アクセス権がありません。」が出る
「フォームのフィールドを追加」を使い、レコード内のユーザー選択フィールドの値を条件に設定すると、権限のないユーザーにはフィールド名が残ったまま「アクセス権がありません。」と表示されました。
上図の右側下部がその画面イメージです。
動的設定では「権限者がレコード単位で変動」であるため、フィールドの枠は表示され、権限がないと判断されたレコードでメッセージを表示するとみられます。
今回の確認の起点である「グループ選択フィールドの値を参照する設定」も、この動的設定に該当します。そのため、グループのアクセス権を使っても完全非表示にはなりませんでした。プロセス管理のアクセス権も同様に「フォームのフィールドを追加」で設定する機能です。
参考に、今回の設定例を以下に示します。

この設定意図は、以下の情報と同様で、レコードの作成状況でアクセス権を変更しようとするもので知っておくと便利な設定例です。
出典:【kintone】アクセス権の設定例(必須項目にしたフィールドで他者分データを閲覧不可) - shikumika's diary
まとめ
フィールドをアクセス権で完全に非表示にするには、静的設定が必須です。 「フォームのフィールドを追加」を利用した動的設定では「アクセス権がありません。」のメッセージが残るため、完全非表示の代替にはなりません。
以上、kintoneのフィールドアクセス権で「非表示」と「アクセス権がありません。」の動作確認でした