Excel には、特定の条件を満たすセルを検索して選択できる「条件を選択してジャンプ」という機能があります。
この機能には「アクティブ行との相違」や「アクティブ列との相違」といったオプションが含まれており、範囲内で基準セルと一致しないセルを簡単に選択することができます。
内容:
なお、確認のExcelは「Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO」(バージョン2502)です。
アウトプットイメージ
「アクティブ行/列との相違」の実行イメージは下図のとおりです。
範囲選択の中で、アクティブな行/列を基準に値が異なるセルだけ抽出(選択)できています。
抽出したセルに対して何かしらの処理を継続する場合は、フォントの色やセルの背景を変更し、フィルターとあわせて活用します。
同じ変更を加える場合は、アクティブセルの修正を「Ctrl+Enter」とあわせて一括更新します。
実施手順
「アクティブ行/列との相違」の基本は、次のとおりです。
具体的には、次のとおりです。
- 比較したい範囲を選択
- 「ホーム」-「検索と選択」-「条件を選択してジャンプ」のクリック
- 「選択オプション」の表示画面で「アクティブ行との相違」もしくは「アクティブ列との相違」を選択してOKをクリック
「OK」をクリックすると、「アクティブ行/列との相違」の内容に応じ、前述のとおり下図のように抽出されます。
応用手順
「Ctrl+¥」と「Ctrl+Shift+¥」のショートカットキー
「アクティブ行/列との相違」はショートカットで実行することが可能です。
公式ページ等によるショートカット情報は確認できませんでしたが、以下です。
- 「アクティブ行との相違」:「Ctrl+¥」のショートカットキー
- 「アクティブ列との相違」:「Ctrl+Shift+¥」のショートカットキー
アクティブセルを指定して比較する方法
比較したい範囲を選択した直後、アクティブセルは左上端です。
このアクティブセルを基準にして「アクティブ行/列との相違」が実行されます。
範囲内でTabキーを押すと、アクティブセルの位置は変更できるので、比較の基準となる行や列を変更することが可能です。
このことは、Microsoft サポートで次のように説明されている部分です。
行の違い:
選択した行のアクティブなセルとは異なるすべてのセル。 選択範囲には、範囲、行、列のいずれであっても、常にアクティブなセルが 1 つあります。 Enter キーまたは Tab キーを押すと、アクティブなセルの位置を変更できます。これは、既定では行の最初のセルです。
複数の行が選択されている場合、その選択した行ごとに比較が実行され、追加の行ごとに比較で使用されるセルは、アクティブなセルと同じ列に配置されます。
アクティブセルの位置を変更した事例
この実行イメージは次のとおりです。この事例では5行目にアクティブセルを移動しています。
上記状態で、「アクティブ列との相違」を実行の結果、次のように選択されます。
以上、Excelで一致しないセルを選択できる「アクティブ行/列との相違」の事例でした。