Microsoft 365 Copilot Chatで、2つのExcelブックを比較し、同じセル位置にある値が異なる場合、そのセルを強調表示する動作事例です。
同様の処理をVBAで実施した事例と、Copilotで実施した事例とを比較しています。
内容:
なお、確認のCopilotは2025年6月時点のMicrosoft 365 Copilot Chatで、職場や学校のMicrosoft 365アカウントを持っていれば利用できる機能で試しました。
アウトプットイメージ
異なるブックにあるシートで、Copilotを活用して下図のように同じセル位置にある値が異なる場合、そのセルを黄色にすることができました。
Microsoft 365 Copilot とVBAの処理結果を比較
上記アウトプットをVBAで実施した事例は次のとおりで、対象のファイルは同じです。
このVBAとCopilotで、変換による違いがあるのか処理結果を比較しました。
同じ結果が得られています。
Copilotへの指示サンプル
今回、Copilotへの指示サンプルは次のとおりです。
2つのExcelファイル(今回分.xlsxと前回分.xlsx)のアクティブなシートを比較して、同じセル位置にある値が異なる場合、今回分.xlsxのセルの背景色を黄色にしてください。今回分.xlsx 前回分.xlsx
2つのファイルをアップロードしています。
”アクティブなシート”を比較してを指定しないとき、シート名が異なると比較されなかったので、具体的に指示することが必要です。
まとめ
アウトプット物についてVBAとの違いはありませんが、ライセンスを持っていないMicrosoft 365 Copilot Chatでは
- ファイルのアップロード、ダウンロードが必要
- プロンプト(指示文)が必要
となります。ライセンスがあればOneDriveファイルの直接編集もできるようです。
注意点(Microsoft Copilotとの違い)
Copilotには、個人用 Microsoft アカウントで利用できるMicrosoft Copilot(旧Bing Chat)もあります。
しかし、2つのブックを比較できるのは、Microsoft 365 Copilotです。
Microsoft Copilotの場合は、現時点で次のような制限があります。
- ファイルのアップロードは一つずつしかできない。
- ファイルを直接編集できない
- 処理済みのExcelファイルを作成してダウンロード用に提供する機能はない。
Microsoft Copilotとの違いについては以下をご覧ください。
以上、Copilotで「2つのブックを比較!セルごとの変更点を自動検出の動作事例」でした。