AIで仕事や学習をサポートしてくれる「Copilot(コパイロット)」は、Microsoftが提供する便利なアシスタント機能です。Copilotには複数の種類があり、利用目的や環境に応じて使い分けが必要です。たとえば、Web検索に特化した無料の「Microsoft Copilot」、業務データと連携できる「Microsoft 365 Copilot」、一部ユーザーに試験提供されている「アクアのCopilot」などがあります。
Microsoft 365 Copilot(M365 Copilot)はOffice連携する有料版と認識されがちですが、職場や学校のMicrosoft 365アカウントを持っていれば、一部の機能を無料で利用することも可能です。
「Microsoft Copilot」と「Microsoft 365 Copilot」の主な違いや、Microsoft 365 Copilot Chatの無料利用条件について紹介します。
内容:
確認のCopilotは、2025年6月23日時点です。
Copilot Chatの違い
Copilotとは、Microsoftが提供するAIチャット機能の総称です。チャットは大きく分けて以下の2種類があります。
✅ Microsoft Copilot(旧Bing Chat)
- Web検索ベースのAIチャット
- 一般ユーザー向け(無料)
- copilot.microsoft.com から利用可能
✅ Microsoft 365 Copilot
- Word、Excel、Outlook、Teamsなどと連携
- 業務データ(メール、会議、ファイルなど)を活用
- Microsoft 365の法人向けライセンスが必要(有料)
- Microsoft 365 Copilot Chatは、職場や学校のMicrosoft 365アカウントを持っていれば、一部機能を無料で使うことが可能
Microsoft Copilot(Web版)は、Microsoftアカウントがあれば誰でも無料で使えます。一方、Microsoft 365 Copilot Chatは、職場や学校のMicrosoft 365アカウントを持っていれば、一部機能を無料で使うことができます。
Microsoft 365 Copilot Chatの無料利用条件の補足
Microsoft 365 Copilot Chatを無料で使うには、以下の条件を満たす必要があります。
- 職場または学校のMicrosoft 365アカウントでサインインしていること
- 以下のような対象ライセンスを持っていること
例:Microsoft 365 Business Basic、Standard、E3など
これらの条件を満たしていれば、Copilot ChatのWebベース機能を追加料金なしで利用できます。
⚠️ Microsoft 365 Copilot Chatの無料版について
無料で使えるチャットは、Web検索ベースの情報提供に限られます。
つまり、OutlookのメールやTeamsの会話、WordやExcelのファイルなど、社内データとの連携はできません。
業務データを活用した高度なAI支援を受けたい場合は、有料のCopilotアドオンライセンスが必要になります。
参考情報
Microsoft 365 Copilotでは、企業のデータを安全に扱うための「エンタープライズ データ保護(EDP)」が適用されます。これは、ユーザーが入力するプロンプトやCopilotが生成する応答も含め、メールやファイルと同様に厳格な契約条件とセキュリティ対策で保護される仕組みです。データは暗号化され、他のテナントと分離され、AIの学習には使用されません。また、アクセス制御や監査、保持ポリシーも適用され、GDPRなどの国際的なプライバシー基準にも準拠しています。
そのため、職場や学校のMicrosoft 365アカウントを持っている場合、「Microsoft Copilot」ではなく「Microsoft 365 Copilot」のチャットを使った方がセキュリティ面でより安心です。
なお、「Microsoft Copilot」については以下です。
以上、「Microsoft Copilot」と「Microsoft 365 Copilot」の主な違いや、Microsoft 365 Copilot Chatの無料利用条件でした。