Windows標準機能「Miracast」により、PCを他のPCのサブディスプレイとして利用するとき、画面の一部がモザイク状になり、映像が欠落する現象に遭遇しました。
これは一時的なちらつきとは異なり、映像の一部が表示されない、または崩れて見えるという問題です。
今回は、Wifiの環境を変更することで適切に表示できました。
内容:
使用環境
今回の事例は、以下のPC環境で発生しました。
送信側のPC(メインPCで映像を送る側)
- PC機種:Surface11
- OS:Windows 11 Home(バージョン 24H2)
- CPU:Snapdragon(R) X 10-core X1P64100 @ 3.40 GHz 3.42 GHz
- メモリ:16.0 GB
- 使用周波数帯:5GHz(チャネル36)
受信側のPC(サブディスプレイとする側)
- PC機種:Surface Pro 7
- OS:Windows 11 Pro(バージョン 24H2)
- CPU:Intel(R) Core(TM) i5-1035G4 CPU @ 1.10GHz 1.50 GHz
- メモリ:8.00 GB
- 使用周波数帯:5GHz(チャネル36)
発生した現象
Miracast接続で、以下のような映像の乱れ(画面の一部がモザイク状になり、特定の領域欠落したような状態)になりました。

解決した対応例
今回は、5GHz帯のSSIDから2.4GHz帯のSSIDへ切り替えたところ、映像の欠落が改善されました。
また、別のWifi環境で試してみると、同様に映像の欠落はなく、適切に表示されました。
Wi-Fiチャネルの干渉が原因で発生することがあるようです。
なお、別のDELL製PC(Windows 11 Pro)からSurface Pro 7への送信では5GHz帯でも問題が発生しなかったため、5GHz帯だから発生するものでもありませんでした。
まとめ
今回、Miracast接続中に映像の一部が欠落する現象が発生し、Wi-Fi環境の変更によって改善された事例をご紹介しました。
映像の欠落があり、Wifiの環境変更をした事例は、
・Windows 11 HomeからWindows 11 Proへの送信
・ARM系のプロセッサ(Snapdragon)からx86系への送信
だったので、Miracast接続に影響があったのかと思いましたが、他の要因で映像の欠落があったようです。
結果として、Wi-Fiのチャネル変更や通信環境の改善で映像の欠落を解消する場合があることがわかりました。
以上、Miracastで画面の一部が欠落した事例と対応でした。