Power Query(パワークエリ)の基本的な操作方法の備忘録。
数式の書き方がわからない、数式のサンプルがみたいという場合は、「例からの列」が便利です。
求めるアウトプットのイメージをPower Queryに入力するだけで、必要な数式を自動作成してくれる便利な機能です。
例えば、条件等に応じた値を表示したい、日付データから月度のみ抽出したいなども、とりあえず「例からの列」を使って自動作成し、必要に応じて数式を修正するという使い方ができます。
使い方
「列の追加」-「例から列」をクリック
後の設定で簡単に変更できるので、どちらでもいいが、「例からの列」の▼をクリックすると、「すべての列から」と「選択範囲から」を選択可能です。
この違いは、自動作成で提案される数式の違いだけです。
使い分けに悩む場合は、とりあえず「すべての列」を選んでおけばOKです。
サンプル値を入力してみる(自分が欲しい結果)
画面の上側には、
例から列を追加する
サンプル値を入力し、新しい列を作成します(適用するには Ctrl+ Enter を押します)。
と説明が表示される。
要は、「列1」の枠に、自分が欲しいアウトプット(数式の結果)を入れる。
例えば、上記画面で、「列1」の1行目をダブルクリックすると、次のようにサンプルも表示される。この事例では、日付から月を抽出できる「日付から月の名前」を選択。
サンプル値から、数式が自動作成された列ができる。
自動作成された数式も表示されるので、Power Query(パワークエリ)の理解にも役立ちます。
OKで確定すると、次のように、日付データから月を抽出した列が追加されます。
例えば、”〇月度”といった表示など、提示されたサンプルに欲しい結果がない場合は、直接テキスト入力で、自分が欲しいアウトプット(数式の結果)を入れてみます。
1行目、2行目、3行目と入れていくと、自動で必要な数式を提案してくれます。
次の事例は、”〇月度”といった表示のアウトプット例。数式も自動作成され、
Text.Combine({Date.ToText([日付], "MMMM"), "度"}), type text)
で、日付データから”〇月度”という表示ができることも分かります。
以上、数式の書き方がわからなくても、自動作成してくれる「例から列を追加」の基本的な活用方法です。
手順の補足
「すべての列から」を選択と「選択範囲から」の違い
「例からの列」の▼をクリックした際に、「すべての列から」を選択と「選択範囲から」の違いは、自動作成で提案される数式の違いです。
日付データから自動作成できるサンプル例
日付からだと、次のような数式サンプルもある。
・四半期の開始日や最終日
・年の通算日
・曜日
・何週目
・週の最終日
以上、補足でした。
列の追加について、カスタム列や条件列の基本的な設定イメージを持ってから、今回の「例からの列」をみてみると、Power Query(パワークエリ)の理解も深まると思います。
列追加の基本については、以下をご覧ください。